悩めよわがおつむ

法科大学院で学ぶ学生が日々の学習記録と些細な思いの節を綴るブログ

明日から新学期

4月も5日、桜も満開となりつつあるこの頃。

 

明日から新学期が始まります。

無事2年生から3年生へとクラスチェンジできたものの、明日から始まる新学期には不安が絶えません。

 

というのも、この春学期思うように勉強がはかどらなかったからです。

2月はエクスターンがあった。厳しい目で見れば色々言えることはあるがひとまずこれは仕方ないとして

3月はTKC以外の記憶がない。何かしたか?何もしていない。そもそもTKCもロクに準備もせずに受験する有様。

特に3月終わりは心にぽっかり穴が開いたような、そんな精神状況になってしまい、起きて寝るだけの生活を続けてしまった。

 

もうダラダラ過ごす歳でも、無計画に遊ぶ歳でもないのに。

ましてやもう来年に司法試験が迫ってる中、こんなんじゃ絶対だめだ。

 

春休みの過ごし方は本当に悔いが残ります。

ここから挽回するのは、並大抵ではありません。春休みほどまとまって勉強時間を確保できる機会はそうそうないからです。ここでついた差はそうそう縮まらない。

それでも縮めないと。なんとか踏ん張らないと。

ここで踏ん張れなかったら、多分来年まで転がり落ちていくと思う。

 

新学期目前にして正念場です。

簡単なことではないけど、自分にだけは負けちゃいけない。

みんながウキウキ新生活を迎える中、一人青ざめた顔で決死です。

TKC総括

TKCが終わって3日もたったこの頃ですが、ようやく総括をまとめたいと思います。

当時のことまだ覚えてるかなあ…

 

・会場

 まず、会場について。会場は司法試験4日間を過ごす場所であり、その拘束時間も長いことから、それなりの重要性を持ちます。

 最初に五反田。ここはダメです。1000人程度の受験者を丸ごとワンフロアに詰め込むという方法をとっているせいで、空調の周りが悪く、基本的に寒い。

 また、安価な長机とパイプ椅子を並べてあるだけなので、隣に座っている人がペンをガリガリ走らせるタイプの人(私はキツツキと呼びます)の場合、音と揺れで集中を害される可能性があります。

 五反田にあるという立地は相当程度評価されますが、駅から10分歩かなくてはならない点を考えると、そこまで大きな立地上のアドバンテージは持ってないと感じます。

 

 次に有明。アクセス方法は限定があるので、立地上相当程度時間がかかることを予測しなくてはなりません。もっとも、駅からすぐの場所にあるし、少なくとも都内在住者であれば五反田に比べてアクセスに困るということはないと思います。

 また、比較的新しく建てられた建物ということもあって、内部はそれなりに綺麗です。感覚としては、そこそこ綺麗な大学で受験さえてもらっているような感じです。机や椅子のクオリティもその程度あります。

 

結論としては、有明が良かったです!自分的には。

 

・論文

 今回は、前回に比べて全体的に書き上げた枚数が少ない。平均すると5枚少しだと思います。

 普段は6枚書き上げるということを目安にしているだけあって、それに満たない科目がいくつかあったのは気がかりです。

 原因としては、答案構成に時間割きすぎが一つ挙げられます。しかし、私は普段から答案構成20分くらいで終わるタイプなので、これは原因になっていないと思います。

 おそらく、こちらが原因だと思うのですが、あてはめで厚い論述ができていない。問題の中で、主論点を導き出した場合、その論点におけるあてはめは厚く丁寧に書くべきですが、いまいち厚くかけてなかった印象を受けます。拾える事実はたくさんあるのに、それに対する評価があっさりしすぎなのでしょうか。いずれにせよ、答案の返却を受けたら注意深く分析する必要があると思っています。

 

各科目についての反省点などは、返却を受けてから書きたいと思います。それでは

TKC1日目

始まりましたTKC

今年受験する方々のピリピリした雰囲気の中はじまった試験でした!

周りみんな司法試験用六法持ってきてたのに、私は平成25年度セレクト六法笑

意識低くてごめんなさい。

 

TKCの試験会場は本番の試験会場と同じ場所で行われるのですが、五反田TOC

全然好きじゃない!全く高揚感がない笑

大学受験の時とかは、志望校のキャンパスで受験することもあって高揚感を持ちながら試験にチャレンジできたけど、司法試験は無。

だだっ広い部屋に、安い長机とパイプ椅子並べて座らせる。ワンフロアに1000人。

試験中はゴリゴリと体力削られて、帰るときにはゾンビ状態。五反田の美味しいラーメン食べて帰るつもりだったけどそんな気力も湧かなかった。

 

さて、肝心の試験はどうだったかというと、ずっとお腹痛かった。。。

お腹痛くて全然集中できなくて、憲法の問題で教授の自由のところ、ずっと学問の自由って書いてた。

憲法終わりだわこれ。

 

明日がある意味正念場。気合い入れろ!!

TKC受けます

明後日から始まるTKCの全国模試受験いたします。

 

15日から19日まで5日間かけて行われるハードな脳みそマラソンです。

この模試は、今年司法試験を受験される方だとだいたい受験すると思いますので、受験者数の母体数はかなり大きなものになると思います。

そのため、この大きな母体数の中で自分がどの立ち位置にあるのかを知れるのはいいチャンスだと思っています。

しかも司法試験の模試ってだいたい3月しかやってないから、このタイミングを逃すと来年まで待たなきゃいけなくなる。それは辛い。故のチャレンジです。

 

しかし、受験申し込みに際してつくづく思うことは、受験料が高い。4万円。

採点して添削するという手間を考えるとこういう値段になるんだろうけど、それでもやっぱ高いなあと思う。

 

それと、模試は明後日から始まるわけですが、実をいうとあまり準備は芳しくありません。春休みは本腰入れて勉強するいいチャンスなはずなのに、なかなかできてないのです。(猛省)

しかも選択科目(経済法)はろくに答案書いたことがないから、不安要素が多い模試になりそうです。

 

まあ、それでも高いお金を出して受けるわけだから、何かしらの目標を持って頑張りたい。

 

目標

・途中答案出さない

・民事科目は平均55点以上を目指す

・B判定を目指す

以上

エクスターン終了

昨日で3週間のエクスターンが終わりました。3週間という日数は他のロースクールに比べてもかなり長い方だし、その長さ故に、春休み勉強が滞ることの心配もありました。

でも、終わった今振り返って思うことは、やってよかった。
私は自分の掲げた目標遂行のためならかなり攻撃的になる性分ですが、それを認めて評価してくれた先生、クライアントの方々などたくさんいらっしゃいました。それは大変喜ばしいことだったと思います。

私は法曹、特に弁護士という職業の中で、1つの専門性を徹底的に身につけて、その分野におけるフロントランナーたる地位を確固たるものにしたいと思っています。
それはこれまでに他の方にも話すことはありましたが、多くの返答はまず司法試験合格してからだねというものが大半でした。
納得はいかなかった。
司法試験の合格は一つのターニングポイントに過ぎないのであって、それ自体が目標じゃない。
合格した後ゆっくり自分の専門性を身につける?そんな時間あるわけがない。
激化しゆく弁護士業界に身を投じてかつ成功するには、弁護士+αの付加価値が極めて重要になるに決まってる。
その付加価値は英語でもあるし、システム開発等情報系の知識、バイオ、ロボット、色々ありうる。
ただその付加価値の有無が、今後弁護士となる者が淘汰されるか、淘汰する側となるかの分け目となると信じてます。

だからこそ、この自分の考えを話して受け止めてもらえた時は嬉しかった。
もっとも、私の考え方は人によって評価は割れると思います。合格しなければ始まらないのは確かですから。

まあどちらが正しいということもないんでしょうけど。

春の予感!

少しずつ暖かくなる今日この頃、春の予感を感じる毎日です。(鼻水)

外を出る時も、以前より防寒具を減らすことが多くなりました。(すぎ花粉)

ただやっぱり、この時期は電車が辛いですね。人の多い電車に乗ると、他の方のコートに付着した春の予感(ヒノキ花粉)をもろ直撃してしまうので、刺激に弱い自分は目と鼻から汁を垂れ流してしまいます。

 

さて、2月も終盤に差し掛かり、私のエクスターン生活も残り少なくなってきました。担当の先生以外の先生には中々最初は話しかけにくかったものの、懇親会後には気さくにお話しさせていただけるようには距離が近づきました。

それに合わせて法律相談に同席させていただくことも増え、記録を読みながら書面を起案する以外にもリアルタイムの体験ができて毎日が楽しいです。

 

しかし、この法律相談というものは何が起こるかわからないだけにかなり緊張します。エクスターン生は相談を受けてはいけないという鉄の掟があるために、口を開かないよう極力努力をするのですが、先生が席を外している間に「これってどういうことなんですか?」と聞かれることもままあります。

特に答えられそうな質問をされた時が一番悩ましく、答えない方がいいんだろうけど、こんなことも答えられないアホだと思われたら、それはそれで同席させてくれた先生に恥をかかせることになるよなあ…と思いつつ。

 

結局は、論点をそらすのが上手くなりました。

こういうことも考えると、やはり弁護士という仕事はコミュニケーションの仕事だなと思います。

 

ところで、最近思うこととして一つあるのが、エクスターン生も名刺作っておいた方がいいなということです。

私も最初は、誰も学生の名刺なんぞいらんだろうと思って作らなかったのですが、出先における名刺交換の場面で、自分からお返しする名刺がないと何ともぎこちないやり取りになることが少しありました。

特に、弁護士の集まる研究会に参加させていただいたような時が顕著で、名刺を渡してくれる相手方先生は、こちらが若手弁護士だと思って名刺を渡してくれることもあるので、名刺を受け取りつつ「まだ学生なので名刺ないんですぅ」なんて情けない返事をしないためにも一応作っておいた方がいいなと思います。

 

ああ、エクスターン中も勉強きちんとしないといけないと思いつつ全然できていない…

土日を休日として過ごしてしまう…これではいかん…今週こそ、エクスターンと勉強の両立を!!

エクスターン始動

先週月曜日から3週間のエクスターンが始まりました。

今まで学校に毎日自転車通学していた自分としては、朝電車に乗って事務所に通うのはある意味での新鮮さを感じます。
まあ、通勤ラッシュ辛すぎてもう既に電車乗るの嫌なのですが…
 
さて、エクスターンは法律事務所での職業体験みたいなものなのですが、依頼人のプライベートな案件に関わることも少なくないため、学生といえども守秘義務が課されます。
そういう経緯もあってか、エクスターンというものは実際始まるまで何をやるのかわからないというのが現状です。エクスターンと検索しても、具体的に何をやるのかについて綴ったものは少ないと感じます。
もっとも、エクスターンに興味がある学生にとっては、エクスターンに参加する前に情報を集めたり、何か準備できることはないかと考えるのが通常でしょうから、そういった方々の参考になるよう、守秘義務に触れない程度で情報提供できればと思います。
 
さて、その具体的な体験内容としては①判例検索②起案③法律相談同席、その他裁判傍聴等
 
まずは①判例検索です。
たとえば、記録を渡されて、この事案を有利に運ぶために必要な判例を調べといて。
みたいにお願いされることがあります。この場合自前の判例検索システム(ロースクールが提供してくれるLEXや第一法規のあれ)で調べていくこととなります。
ここで注意しないといけないのは、まずどんな判例から調べるかだと思います
判例としての先例価値を持つ判例から、事案を有利に進めるのに必要な情報が落ちてないかを調べるのが出発点です。そのため、判例の重み付けをなんとなく理解しないまま放置しているような場合は、復習しておく方がいいと思います。(民集、集民の違いなどなど)
あとは、判例の射程を深く注意すべきと思えます。結論的には事案に有利なものであっても、前提となる事実関係が全く違うのであれば、その判例を利用して主張を組み立てることはできません。そのため、普段の学習以上に判例の射程については意識を持つべきと思います。
 
次に②起案です。
これがエクスターンで最も注力して行うべき体験になると思います。法曹は文書を書くのが仕事であり、実際、訴状答弁書、準備書面、契約書など、法曹が関わる文書はいずれも社会的に見て極めて重要なものとされています。そのため、こういった書面を書く経験は極めて積極的に行っていくべきと思います。
私自身、毎日1通は何かしらの書面を起案できるように取り組んでいます。
そして、起案するにあたって心に留めておくべきなのは兎にも角にも要件事実論です。自分の主張を構成するための請求原因としてどのような事実を主張すべきか、相手方の主張に対する反論としていかなる主張をすべきかは、すべて要件事実論の枠内で構成されます。
この要件事実に依拠しない起案は、主張内容があらぬ方向に行ってしまう可能性があるため、エクスターンに挑む際は基本的な要件事実は再確認して挑むべきと思います。
 
そして、③法律相談その他です。
例えば、法律相談の場に同席させてもらう場合、私は相談者の話を聞いて具体的事案がどうなっているのかをなるべく短い時間で理解でいるように努力しています。(余裕があれば自分ならどう受け答えするか考える。)
法律相談はだいたい30分で終わるものが多いので、その短い時間で相談を聞き、かつ具体的な案を出すには、まず相談者が何を言っているのかを理解する必要があります。
まだまだロースクール生では具体的解決案を出せないことは多いですが、それは仕方ないと諦め、まずは聞き取りの訓練をするように努める方がいいと思います。(それに、同席の場でロースクール生が意見する機会は無いと思います。)
そして、個人的にはここからが一番エクスターンで大変な部分なのですが、相談を受けた弁護士先生が相談料を受け取り、領収書を書くために席を外して戻ってくるまでの2〜3分、相談者と自分の二人きりの状況が生じます。
この数分をいかに乗り切るかですが、当然相談者から法律相談を受けてはいけません。かといって沈黙のまま過ごすのは極めて空気が重くて辛いと思います。そのため、何かしらの世間話をするのがベターだと思いますので、こういう場面になった場合、世間話をするための引き出しを幾つか用意しておくのがいいと思います。(相談者に気を遣わせて話を振ってもらうのはあまり良くない気がします。)
 
だいたいこんなものだと思います。残りはエクスターン終了してから書きたいと思います。